コロナ、デモーそれでも資本家の生活は変わらない
こんにちは、コームナタ編集長のakiです。
世界がコロナウイルスにより揺れている中、活況に沸いている場所があります。
それが証券取引所、つまり「株式市場」です。
6月9日のNY株式市場では、ハイテク株を中心とした指標「ナスダック指数」がなんと過去最高を更新。6月10日にはついに1万の大台に乗りました。また、2月から下がり続けていた株価は5月の間上がり続け、今や元通りに戻ってしまいました。
一方、アメリカではコロナウイルスの感染者増加に歯止めがかかっているとは言えません。ニューヨークタイムズによれば、いまだに1日2万人の新規感染者が報告されています。そこに警察による黒人男性の死亡事件が発生し社会は混乱しています。
このような状態では実態として経済が正常に動いているとはとても言えません。しかし、株価は過去最高。このアンバランスさはとても奇妙であり残酷です。
つまり、コロナで多くの人が仕事を失っている間も、黒人男性の死亡に対する抗議デモが起こっている間でも、お金だけは富裕層の間で流れ続け、実体を伴わない富を得たものが多くいるということです。非常に楽観的な投資家の見方に恐怖を覚えます。
もちろん、これは日本にも当てはまります。日経平均株価もこの1か月上昇を続けており、もうすぐコロナ以前の水準に戻ります。
おそらくメディアはこの状況を「景気回復の期待感から」株価が戻ったとか「経済がコロナ復調する兆しがみられる」などというでしょう。しかし、たくさんの人を苦境に追いやられていることを尻目にどんどん上がっていく株価こそ、現代社会の不平等と残酷な現実を映し出しているのです。
実体経済がまだ完全に復活しているとも言えず、失業者もどんどん出ている。彼らの居場所はまだない。その中で、マネーゲームで財を蓄える者がいる。この世界の歪さこそ、私達が目を背けてはならない問題なのです。
お読みいただきありがとうございました。
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