FACT FULNESS 10の思い込みを乗り越えてデータを基に世界を正しく見る習慣 ハンス・ロスリング他
FACT FULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 ハンス・ロスリング他(上杉周作、関美和 訳) 2019 日経BP社
世界の見方が180度変わるデータを基にした知られざる現実の解明
様々なメディアで取り上げられていたので、知っている人は多いと思いますが。今回紹介するのは、ハンス・ロスリング氏他著のFACT FULNESS。この本の最大の特徴は、取り上げているすべての社会問題に対して、細かなデータを基に分析していること。社会学に関する一般書は著者の経験則に基づく分析が多いので、どうしても根拠が曖昧になってしまいます。そのため、一般書で正確なデータに基づいた本書は画期的な内容となっています。
著者のハンス・ロスリング氏は医師でありながら、教育にも携わっておりTEDトークの再生回数は延べ3500万回以上再生されています。2017年に逝去されているが、タイム誌が選ぶ世界で最も大きな影響力のある100人選ばれたこともあるグローバルヘルスの専門家でもあります。
特に衝撃的であったのは、冒頭の世界に関する13問のクイズ。自分たちの勝手なイメージと現実の乖離、そして世界中の多くの知識人も同様の勘違いをしているという結果に驚かされるでしょう。本書を通して、イメージではなく根拠をもって世界を見る目を養ってはいかがでしょうか。
はじめに
イントロダクション
第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
第2章 ネガティブ本能 「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
第4章 恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
第6章 パターン化本能 「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
第9章 犯人捜し本能 「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
第10章 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」とい思い込み
第11章 ファクトフルネスを実践しよう
ファクトフルネスの大まかなルール
おわりに
0コメント